1人飲みで人生が変わった話

電車もバスも乗ったことのない田舎者の僕が1人飲みのおかげで人生がどんどん変わっていった話を小出しにしていきます。

菓子折り持って詫びに行こう

バーでは何を飲んだのか?何を食べたのか?記憶になくとも何をぶちまけてしまったのかだけはこの上なく鮮明に覚えている僕は

「あの店に行かなきゃ!」

と漫画の主人公ばりの機敏さで起き上がりました。

学校に行く前にあのトムクルーズの店(以降店長はトム、店はトムバー)に行って全力で謝ってこようとお店に向かいましたが当然のごとく店は閉まっていて誰もいません。

 

その日は学校が終わってからは仕事が休みでした。①帰宅して自室で謝罪の内容を練る②開店と同時にお店に向かい菓子折りを持ってスーパー謝罪タイム。

これが僕の作戦でした。

 

憧れの1人でバーに行くという体験が奇しくも酒を飲みにではなく、謝罪に行くという形になってしまいました。

 

開店までお店の真向かいにあるコンビニの中から店の様子を伺い15分後、立て看板が置かれました。

 

僕の心の中(いよいよスーパー謝罪タイムか…めっちゃ謝って菓子折り置いてダッシュで帰ろう、うん、大丈夫、ものっすごく謝ろう!よし、GOだ!)

〜お店に突入〜

 

「あの、昨日ゲ○吐いてしまったAと言います!本当にすいませんでした!これお口に合うか…あっ……」

 

菓子折りを家に忘れてきました。

 

 

手ぶらで謝りに来てしまったのです。

 

 

「すいません、あの、菓子折り買って来たんですけど忘れちゃったのですぐ持ってきます!!」

 

するとトムと店員(ビヨンドネテロに似てるのでビヨンド)は大笑いしながら

 

「そんなん気にしなくていいよ!良いから飲んできなよー!笑」

 

僕の人生初の1人飲みはつい昨夜カウンターにゲ○をぶちまけてしまったお店に暖かく迎え入れて頂いて始まりました。

 

 

初めてのお酒、初めてのマーライオン

幼き頃から両親は毎晩晩酌をしていました。

 

もちろん兄弟もその環境で育ったのでみんな

「大人って晩御飯では水の代わりにお酒を飲むもんなんだなー」

と思っていました。

しかしある日兄弟がこんな事を言い始めました。

 

「○○ちゃんのお父さんお母さんはお酒飲まないんだってよ?!」

 

大人は義務で酒を飲んでいると思っていた僕には衝撃的でした。

 

 

翌日から友人たちに聞いて回ると毎晩晩酌をしている家庭はそんなにありませんでした…

 

そんな両親のもとで育った僕なので、自分も酒は飲めるだろうしどれだけ飲んでも酔いつぶれることはないだろうとタカを括っていました。

 

始めてお酒を飲んだのは専門学校の飲み会…

僕と同年代の成人祝いやテストのお疲れ様会を兼ねてクラスのみんなで居酒屋に行きました。

人生初のお酒は人生初の飲み放題で始まりました。

2〜3時間の飲み放題で

生中12杯

日本酒2合

レモンサワー数杯

世の中にはこんなの飲んだ内に入らないという方もたくさんいらっしゃいますが、僕の中では

「もしかして…俺って…酒強い?」

というイキッた大学生パターンの思考をしてしまいました。

翌日も二日酔いなどはなく、自分はどれだけ飲んでも大丈夫だという変な自信に拍車がかかってしまいました。

 

 

そんなクソイキり思考な僕がマーライオンになったのは、職場での飲み会でした。

 

ビールも日本酒もグイグイ飲んで、味も分からないのにビールはアサヒが〜サッポロが〜などとのたまっていました。普段は氷結ばかり飲んでいたのに…

飲んでも顔や行動にあまり変化がない僕に先輩方は色々なお酒を勧めてくれました。

この時点での僕はただのイキリストなので匂いの強いお酒がダメでした(ウイスキーなどの洋酒、焼酎など)

しかし、色々なお酒を長時間かけて飲むうちに意識がぼんやりとした事を覚えています。

そう、酔っ払ってしまったのです。

 

「一次会は終わり!二次会行くやつらは好き勝手やってねー」

 

「よっしゃー!じゃあいつものバーに行こうか!」

「あ、いいっすねー!予約しておきます」

「A(僕)行くよね?」

 

…こんな田舎者の自分がついにバーに行けるのか!僕は期待に胸を膨らませました。

レモンハートという漫画はご存知でしょうか?

僕の小学生の頃からの愛読書で、お酒を飲む方だけではなく普通に読み物のとして楽しめる作品です。

バーを舞台にお酒にまつわる話や、お客さんの人間模様などが描かれています。

いつかバーに1人で行くんだ!と夢見ていた僕にはこの誘いはとても有り難く、喜ばしく、夢見心地でお冷(間違えて目の前にあった黒霧島)をストレートで飲み干しました。

 

焼酎のなんとも言えない強い香りが脳へ危険信号を出していましたが、なんのそのです。

酔っ払っているのだから!!

危険信号を無視したまま僕は先輩2人と人生初めてのバーに向かいます。

 

駅からは少し離れた憧れのバーまで若干ふらつきつつも歩いて行き、店に入り「あー店長若かりし時のトムクルーズみたいだなー」と思いながらも何だか寒気がしてきました。

 

武者震いでしょうか?吐き気です。

先輩が僕を紹介してくれます。

「この子はA(僕)です、東北の宮城県からきたんでこれからよろしくお願いします〜!ほら、ちゃんと挨拶して!」

 

僕「あ、どうもよろしくオロロロロロロロ

 

憧れのバーで僕が頼んだのはジントニックでもマンハッタンでもマティーニでもなく

 

なるべくでかいタオルかおしぼり下さいでありました。

その後は阿鼻叫喚、幸い他にお客さんはいませんでしたが大変なご迷惑をおかけしてしまいました…

 

しかし、ここでマーライオンをしていなければ僕は今のような生活を送れていないのであります。

 

続く

 

 

 

 

 

僕の労働環境

 

僕が1人飲みを始めるきっかけになったのは職場の環境でした。(両親が酒好きというのもあります)

 

 

僕は今治療家という生き方を選択しています。

治療家って何?という方も多いと思うのでこれまたざっくりと言うと、体の痛みや不調に悩む人を健康に導く仕事です。鍼灸マッサージ師、柔道整復師、骨接ぎさん、整体さんなどの中でもプロフェッショナルが治療家に当てはまります。

 

仕事とは誰かの悩みを解決する物ですが、その中でも人にこれだけありがとう!人生が変わった!と言って貰える上にお金を頂くことのできる仕事は少ないと思います。

 

僕の現在の治療家としての基礎は高校を卒業してから7年修行させて頂いた治療院での生活でにあります。

学校に通いながら治療院で実務を教えて頂きました。

最初の数ヶ月は指を鍛え、その後指を鍛えつつ人への治療を教わりました。

指が痛くてお箸も持てず、夜には指の痛みで目が覚める生活が続いた後に大先輩や院長からの許可が出て患者さんに治療をさせてもらいます。

 

そこからは自分の責任で患者さんを治療して料金を頂き、自分で予約を管理して生活していきます。

当然技術や人柄のいい人にはたくさんの患者さんがつおていきますが、そうでない人には患者さんがついていきません。

同じ治療院の中でも暇な人と多忙な人の差は甚だしくありました。

 

僕は田舎者でしたが、負けず嫌いでした。

職場の大先輩たちは僕の親と同じような年の治療家で、僕が生まれた頃からこの仕事をしているプロフェッショナル達ですが、そんな雲の上のような相手に、治療家としての努力が何かも分からないのに僕は無謀にも対抗心を燃やしていました。

 

ど田舎気仙沼の高校を卒業してから気仙沼とは文化も環境も全く違う、近所の情報も分からない土地で、患者さんとろくに世間話も出来ないまま自分なりに努力をしても当然成果は出せませんでした。

 

しかし、電車の乗り方も分からない田舎者の僕が最年少で半世紀以上の歴史がある治療院のNo.2を取ることができたのは技術だけではなく、1人飲みをすることで出来たご縁のおかげです。

 

次の記事からいよいよお酒の話が始まります…

 

 

 

残念なところ

→自分の現在地を把握できていなかった、根拠のない負けず嫌いだった、とにかく卑屈だった

 

労働環境

→休みが週に半日のみ、日曜祝日もお仕事

体を酷使

 

良いところ

→どこでも使えるネタが日に日に増える

 

 

僕の地元、気仙沼

僕の地元は東北地方、宮城県気仙沼市です。

 

東日本大震災でも多大な被害を受け、今現在もその傷跡が残っています。

しかし、このブログを書き始めた理由には被災地のことを知ってもらいたいだとか復興のPRなどは一切ありません。

田舎者の僕が都会へ行き、1人で飲みに出かけることでたくさんのご縁を頂き、たくさんの学びを得た経験を知って頂きたいという気持ちで書いていこうと思います。

 

所々不快に思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、ご了承下さい。

 

僕は高校生まで気仙沼市で過ごしました。

その間住んでいた場所が遊びに行くにも学校に行くにも何をするにもアクセスが良く、汽車(電車ではない)やバスを使わなくても十分に生活ができる環境でした。

 

1人で電車やバスに乗ったことは18年間でほんの数える程度で、その数回ですら乗り間違えたり、不安でしょうがなく人見知りなりに勇気を振り絞って、駅員さんや通りがかりの人に聞きまくって、やっと目的地に着くというちょっぴり可哀想な子が僕です。

 

そしてかなりの方向音痴。

高校生で迷子になって見知らぬ人のお家を訪ねた経験がある平成生まれは中々珍しいでしょう。

 

 

残念な部分

→社会常識の欠如、方向音痴、都会のマナーを知らない、社会の仕組みを知らない